腹腔鏡下前立腺全摘除術に関する事件について
腹腔鏡下前立腺全摘除術に関する事件について
東京慈恵会医科大学附属青戸病院における腹腔鏡下前立腺全摘除術に関する事件を受けて、9月27日に緊急理事会を開催し、対策を協議しました。今回の事件について、理事会見解を以下に示します。同様の内容の見解を「日本泌尿器科学会および日本Endourology・ESWL学会の見解」として、NHKおよび新聞各社にお知らせしたことも付け加えます。学会員におかれましては、泌尿器科における低侵襲治療の開発、普及、実践にこれまでどおりご尽力いただくとともに、何よりも医学・医療倫理に基づいた適正な診療を行われますように、ご配慮をお願いします。
日本Endourology・ESWL学会理事長
大島伸一
東京慈恵会医科大学附属青戸病院における前立腺全摘除術に関する事件について
理事会としての見解
- 今回の事件については、何よりまず医学的検証を正確に行うことが大切である。その検証には、学会として全面的に協力する。
- 腹腔鏡手術は、手術侵襲を低減する優れた技術であり、患者さんに大きな福音をもたらすものである。学会はこの技術が安全に普及するように、様々な教育活動を行ってきたが、今後も教育活動をより活発に行いたい。
- 今回、腹腔鏡下前立腺全摘除術に関して、このような事件が発生したのは、学会としてはきわめて残念である。今回の事件を重く受け止め、腹腔鏡下前立腺全摘除術を各施設で導入する際に、どのような準備をし、手続きを踏むべきか、指針を早急にまとめたい。
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